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30年前のOS Windows3.1をインストール その3

この記事の続きです。 suzu-ha.com

MS-DOS起動フロッピーディスクの作成

作業用Windows仮想マシンで操作します。


VirtualBox画面で、デバイス→フロッピードライブ→「ディスクイメージを選択/作成」をクリックし、Windows3.1用仮想マシンの作成中に設定したフロッピーディスクファイルを選択します。
(上記の例では、dosboot.img)


作業用仮想マシンの中でエクスプローラを開き、フロッピーディスクを右クリックし、フォーマットします。
このとき、「MS-DOSの起動ディスクを作成する」にチェックを入れます。

ここまで出来たら作業用仮想マシンからフロッピーディスクを取り出し、シャットダウンします。

MS-DOS6.0インストーラを作業用HDDに書き込み

MS-DOS6.0、6.2、Windows3.1いずれもインストーラがフロッピーディスク1枚に収まりませんので、今回は作業用HDDにインストーラを書き込んで、ハードディスクからインストーラを実行します。


VirtualBoxを動かしているパソコン(仮想マシンじゃなくて物理マシン)で、「ディスクの管理」を開きます。
操作→VHDの接続をクリックします。


作業用ハードディスクのVHDファイルを指定します。


VHDが接続されました。作り立てのまっさらなディスクですので、初期化する必要があります。

「不明」と表示されているあたりを右クリック→ディスクの初期化をクリックします。


パーティションスタイルはMBRを選択します。DOSやWindows3.1はGPTを扱えないからです。


初期化できたら、ボリューム(未割り当てと表示されている部分)を右クリック→新しいシンプルボリュームをクリックします。


ファイルシステムはFATにします。FAT32でなく単なるFATです。


フォーマット完了後、作業用ディスクがエクスプローラ上で見えるようになります。
ここにMS-DOS6.0インストーラをコピーします。


コピーしたら「ディスクの管理」画面に戻り、対象のディスクを右クリック→VHDの切断をクリックして、切り離しておきます。

MS-DOS6.0インストール

VirtualBoxマネージャー画面からWindows3.1用仮想マシンを起動します。


先ほど作成したMS-DOS起動フロッピーディスクから、DOSが起動します。
作業用HDDがCドライブとして認識されています。

setup.exeを実行します。

A:\> c:
C:\> setup.exe


「MS-DOS 6 をフロッピーディスクに最小インストールする」と表示されており、インストール先を選ぶ余地はありません。なぜ。。。



この画面が表示されたら、ENTERキーを押す前に以下のとおりフロッピーディスクの入れ替え操作をします。


VirtualBoxのデバイス→フロッピードライブ→「ディスクイメージを選択/作成」をクリックして、新しいフロッピーディスクイメージを割り当てます。
この例では「dosSTARTUP.img」としています。

フロッピーディスクイメージの割り当て方は前の記事の仮想マシン作成部分にあります。
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フロッピーディスクの入れ替えが済んだら、この画面でENTERを押して先に進みます。


インストール完了です。ENTERを押して終了します。


何やらエラーが発生します。
最初にDOSを起動したフロッピーディスクを抜き取ったせいだと思いますが、気にせず仮想マシンをリセットしてやります。


無事、MS-DOS6.0が起動しました。

実はこの状態では、さっきまで使っていた作業用HDDが読み書きできなくなっています。
次の記事ではそのあたりを設定します。 suzu-ha.com