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ROCK 4C+のセットアップ その1

2023/6/13 一部の設定でrsetupを使用するよう記載を見直しました。


こちらの記事で紹介したROCK 4C+をセットアップします。 www.suzu-ha.com

この記事では、Debianの導入、環境設定と日本語化をやります。

OS選び

ROCK 4C+向けの公式OSイメージは、Android11、Debian11 Desktop、Ubuntu20 Serverが提供されています。

私はLinuxを使いたいので、DebianかUbuntuから選択となります。Debianはデスクトップ環境あり、Ubuntuはデスクトップ環境無しです。
Ubuntuにあとからデスクトップ環境を導入するパターンを試行しましたが、GUIログイン画面でログインループに陥ってしまいました。
ですので、今回はDebianを使います。

こちらの公式ページから、ROCK 4C+用のDebianイメージと、SDカードに書き込むツール「etcher」をダウンロードします。
Rock4/downloads - Radxa Wiki
今回使用するOSイメージは「rock-4c-plus_debian_bullseye_kde_b55.img.xz」です。

ここから先は、公式サイトのGet Started記事をベースに進めます。
※ROCKシリーズはradxaとOKdoの共同開発のようなので、この記事ではradxa.comとokdo.com両方を公式サイトとして扱います。
Get Started with ROCK 4C+ Single Board Computer & Debian | OKdo

SDカードにOSイメージの書き込み

Get Startedの「STEP 3: FLASH SD CARD」に従ってOSイメージを書き込みます。

before.txtの編集

Etcherの処理完了後microSDはアンマウントされているはずなので、いったん取り外して刺しなおします。

microSDの中にbefore.txtとconfig.txtがありますので、before.txtの内容を編集します。


before.txt


# ==============================
# Radxa First Boot Configuration
# ==============================
log "Running before.txt as first boot configuration"

# Create the default account
# Commands:
#   add_user <user name> <password>
#   user_append_group <user name> <group>
#
# add_user radxa radxa
add_user radxa <設定したいパスワード>   ←【更新】パスワードを変更する
user_append_group radxa sudo
user_append_group radxa audio
user_append_group radxa video
user_append_group radxa plugdev
user_append_group radxa render

# Resize root partition
#
resize_root

# Disable enabled services
# Command:
#   disable_service <systemd unit name>
#
disable_service ssh
disable_service smbd
disable_service nmbd

# Generate unique hardware fingerprint
#
regenerate_ssh_hostkey
regenerate_machine_id

# Configure locale
# Command:
#   update_locale <locale>
#
update_locale en_US.UTF-8    ←【メモ】ロケール変更は、ここだけ変更しても中途半端な感じがしたので、ここは変更せず後でやる

enable_service ssh                   ←【追加】sshを有効化する

起動

「STEP 4: CONNECT CABLES」「STEP 5: BOOT」のとおりです。 GUIログイン画面が表示されますが、まだログインする必要はありません。

アップデート

ROCK4にssh接続します。 「STEP 7: UPDATE THE SYSTEM」に従って、システムやパッケージをアップデートします。

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade

rsetupでまとめて環境設定

Radxaのセットアップツール「rsetup」を起動します。

$ sudo rsetup
タイムゾーン

rsetup画面から
Localization→Change Timezone
を選択します。
選択肢は Asia→Tokyo を設定します。
※リストからTokyoを探すときは「T」キーを押すと近くまでジャンプするので便利です。

ロケール

rsetup画面から
Localization→Change Locale
を選択します。
ja_JP.UTF-8 UTF-8 にチェックを入れます。
デフォルトのen_US.UTF-8のチェックは入れっぱなしで構わないと思います。多分。

Default locale for the system environment:
の項目はja_JP.UTF-8を選択します。

キーボードレイアウト

rsetup画面から
Localization→Change Keyboard Layout
を選択します。

sudo dpkg-reconfigure keyboard-configuration を実行するのと同じ画面が出ます。
選択肢は以下のとおりとしました。

  • Keyboard model: Generic 105-key PC (intl.)
  • Keyboard layout: Other
  • Country of origin for the keyboard: Japanese
  • Keyboard layout: Japanese
    ※DvorakとかKanaとか何もつかないJapaneseです。
  • Key to function as AltGr: The default for the keyboard layout
  • Compose key: No compose key
  • Use Control+Alt+Backspace to terminate the X server?: No
Wi-Fiの国設定

rsetup画面から
Localization→Change Wi-Fi Country
を選択します。 国はJPを選択します。

Thermal governorの設定

冷却ファンをUSB2.0ソケット付近のファンコネクタに繋いだ場合は、以下の設定をします。
これをやらないと動作しません。

rsetup画面から
Hardware → Thermal governor
を選択します。

今回使用するのはPWMファンのため、step_wiseを選択します。
※推奨値は、ファンレスまたはDCファンの場合:power_allocator、PWMファンの場合:step_wise

設定したら、Escキーを何度か押してrsetupを終了し、ROCK4を再起動します。

キーボードレイアウト変更結果の確認

GUIログイン画面で、キーボードレイアウトが変更されたことを確認します。
パスワード入力欄は文字が見えないので、右下の「その他」をクリックしてユーザー名欄で確認するとよいでしょう。

日本語化

日本語化はこちらのサイトを参考にアレンジしています。
Debian 11 Bullseye : 日本語環境にする : Server World

ROCK4にssh接続します。

日本語パッケージを導入します。
task-japanese:日本語化用のタスク。debianにおけるタスクとは、特定の作業を行うためのdebianパッケージを集めたものを指すらしい。
task-japanese-desktop:デスクトップを日本語にローカライズするタスク。
ibus-kkc:IBus向けのかな漢字変換エンジン。

$ sudo apt install task-japanese task-japanese-desktop ibus-kkc

インストール完了したら、ROCK4を再起動します。

GUIログインします。

テキストエディタKateなどで、キーボードレイアウトが正しいことを確認します。
上記「キーボードレイアウト」の操作で変わっているはずですが、英語キーボードのままの場合はGet started記事の「STEP 9: SET KEYBOARD (OPTIONAL)」に従って、GUIで設定変更します。

日本語入力の設定

Windowsのように半角全角キーで日本語入力のオンオフを切り替えられるように設定します。
別のキーで切り替えたい場合は、希望するキーに読み替えてください。

GUIログインします。

タスクバーにIBusパネルのアイコン(JA)が増えています。これを右クリックして設定をクリックします。

キーボードショートカットの欄で、「次の入力メソッド」の右にある...をクリックします。

キーコードの右にある...をクリックします。

「無効」をクリックすると「新しいアクセラレータ...」と表示が変わるので、半角全角キーを押します。

キーコードが「Zenkaku_Hankaku」に変わります。
適用を押してから、OKを押します。
※適用を押し忘れると反映されません。

基本的なセットアップは以上で完了です。
Get Started記事には他にホスト名の変更やWi-Fi設定なども載っているので、必要に応じて実施してください。

次回は、リモートデスクトップをやってみます。 www.suzu-ha.com